明日を生きる多発性骨髄腫患者の日常

元大学教員が綴るこれまでの経過と現在 。なお、入院と本格治療の経験については、00から34あたりまでをお読みください。 。

明日を生きる多発性骨髄腫患者の日常243 季節の移ろいと桜

こんにちは。 この一週間ほど、4月としては異常なほど気温が上がっていますね。早くも熱中症が心配されていますが、皆さん、体調管理は万全でしょうか。 などと、天候不順についてぼんやり考えていたら、今度は愛媛・高知方面で大きな地震。とりあえずは南…

明日を生きる多発性骨髄腫患者の日常 242 線路は続くよどこまでも?(1)

こんにちは。 先日、はじめて整形外科を受診してきました。前にも少し報告した腰の具合にあまり改善が認められないため、近所にある開業医で診てもらったのです。本当は、いつも通院している総合病院の方が手っ取り早いのですが、血液内科の主治医から「あそ…

明日を生きる多発性骨髄腫患者の日常 241 マティスの「自由さ」 

こんにちは。 先日、所用のため東京に行ったのですが、相変わらず人が多いですね。八重洲中央口にあるタクシー乗り場では、30分以上待たされることになりました。まあ、長蛇の列ができていても、タクシーはどんどんやって来るので、さほどイライラすることは…

明日を生きる多発性骨髄腫患者の日常240 ポリーニの訃報に接して

こんにちは。 20世紀後半を代表するイタリア人ピアニスト、マウリッツィオ・ポリーニ(Maurizio Pollini)が亡くなりました。享年82歳。今のところ、死因は明らかにされていないようです。 ポリーニは1960年、わずか18歳で第6回ショパン国際ピアノコンクール…

明日を生きる多発性骨髄腫患者の日常239 どうなる?どうする?河津桜

こんにちは。 今週木曜日は、予定通りの通院。そしていつも通りの副作用で、翌日あたりは胃腸の調子があまりよくありません。どうも私はステロイド系の薬に若干弱いらしいです。薬そのものは違うものになってきているものの、ステロイド系の薬はずっと服用し…

明日を生きる多発性骨髄腫患者の日常238 ソメイヨシノと河津桜

こんにちは。 前回、もともと仏教用語であった言葉が一般用語として使われるようになるにしたがって、少し意味が変化した例として「引導を渡す」をご紹介しました。 このような言葉は他にも色々あるようです。例えば「無事」という言葉です。現在では、「無…

明日を生きる多発性骨髄腫患者の日常237 引導を渡す

こんにちは。 昨日は、2週間ぶりの通院で、朝8時半から夕方4時半までずっと病院にいました。前にも書きましたが、こちらは待合室にいたり、ベッドで寝転んだりしているだけなのですが、やはり疲れます。途中、点滴の間にはおやつは食べましたが、もちろん…

明日を生きる多発性骨髄腫患者の日常 236 あべのハルカスと天王寺動物園

こんにちは。 早いもので3月になってしまいました。ということは、能登の地震からちょうど2か月。そして、ロシアのウクライナ侵攻からは2年が経過しました。また、パレスチナのガザ地区での死者は遂に3万人を超えてしまったそうです。こんなことに「キリ…

明日を生きる多発性骨髄腫患者の日常 235 円空仏が語り掛けるもの

こんにちは。 前回は小澤征爾さんについて書きました。その小澤さんと日本を代表する現代作曲家である武満徹さんとの対談の中で、武満さんは以下のような発言をしています。 「政治とか科学とかがすごく極端に進んでいるときに、時どきそれを引き戻すのが、…

明日を生きる多発性骨髄腫患者の日常234 春一番、そして小澤征爾さんのこと

こんにちは。 各地で春一番が観測され、いよいよ本格的に春が近づいてきているようですね。 ところで、春一番の定義ってご存じですか。 気象庁によると、「2月4日ごろの立春から3月21日ごろの春分までの間に、日本海で低気圧が発達し、初めて南よりの毎秒8メ…

明日を生きる多発性骨髄腫患者の日常233 能登の将来(2)消滅可能性都市からの脱却

こんにちは。 今週木曜日は、2週間に1回の多発性骨髄腫治療の日でした。血液検査の結果はまずまず良好で、これまでどおりの治療を継続することになったのは良かったのですが、病院に到着したのが午前8時半ころで、帰宅の途についたのが午後4時前。以前紹…

明日を生きる多発性骨髄腫患者の日常232 映画「PERFECT DAYS」と完璧な日々

こんにちは。 少し前、アメリカのアカデミー賞候補作品が発表されましたが、日本人がスタッフあるいは出演者としてかかわった作品が3作、候補作品として最終ノミネートされました。宮崎駿さんが久しぶりに監督を務めた「君たちはどう生きるか」が長編アニメ…

明日を生きる多発性骨髄腫患者の日常231 今、私達にできること

こんにちは。 今回は、前回に引き続き、能登の将来について書いていく予定でした。しかしそれは例えば5年後、10年後を見越した時に描くべき将来像です。他方、地震から間もなく1ヶ月が経過しようとしている現在でも、今すぐにやらなければならないことが山…

明日を生きる多発性骨髄腫患者の日常230 能登の将来(1) 農業・漁業の側面から

こんにちは。 去る1月17日で阪神淡路大震災からちょうど29年が経過しました。来年で30年。本当に早いもので。神戸の街は見事に復興しましたし、阪神間の街並みは、地震前よりも発展しているかのように見えます。また、淡路島は今や京阪神から手軽に訪れるこ…

明日を生きる多発性骨髄腫患者の日常229 個人的に考える「能登の魅力」(2)

こんにちは。 能登(のと)という地名の語源はご存じでしょうか。 一説には、アイヌ語の「あご」や「みさき」を意味する「のっ」だということですが、この地域にアイヌ民族が住んでいたという証拠は見つかっていません。また、能登半島自体が朝鮮半島に比較…

明日を生きる多発性骨髄腫患者の日常228 個人的に考える「能登の魅力」(1)

こんにちは。 1月13日から2日間大学入学共通テストが行われます。国公立大学はもちろん、私立大学の中にもこれを利用している大学は多いので、毎年注目されるところです。皆さんの中にも、懐かしく思い出される方は多いでしょうし、月曜日以降、問題が公表…

明日を生きる多発性骨髄腫患者の日常227 「腰まで泥まみれ」という曲をご存じですか

こんにちは。 本年もよろしくお願いします。 新年早々、石川県能登半島を中心に大きな地震が発生し、かなりの被害が出てしまいました。と思っていたら翌日には羽田空港の滑走路上で2機の飛行機が衝突炎上するという前代未聞の事故が発生しました。まったく…

明日を生きる多発性骨髄腫患者の日常226 干支の話

こんにちは 前回の投稿では龍にまつわる神社についてご紹介しました。それはもちろん、間もなくやってくる新年を見据えてのことだったわけです。しかし、「来年の干支は何ですか?」という質問に対する答えとしては、「「龍」というのは半分しか正解したこと…

明日を生きる多発性骨髄腫患者の日常225 初詣は年末に!?

こんにちは。 あっという間に年の瀬が近づいてきましたね。色々なことがありましたが、今年一年、皆さんにとってはどんな年だったでしょうか。 私は毎年年始に、その年の十二支に関連する神社に初詣することにしています。ただ、最近は同じようなことをされ…

明日を生きる多発性骨髄腫患者の日常224 それは突然に・・・最近の体調をめぐって

こんにちは。 先日、夜寝ていると、早朝4時頃、突然強烈な吐き気に襲われ、あわててトイレに飛び込むと、2度、3度と嘔吐を繰り返すことになってしまいました。ようやく収まったので、うがいをしてから、再度寝床に入ったのですが、1時間ほどとすると、ま…

明日を生きる多発性骨髄腫患者の日常223 日大の違法薬物問題を考える

こんにちは。 今回は、最近話題となっている事柄について少々持論を。 日本大学アメリカンフットボール部における学生の違法薬物事件が、連日大きく取り上げられています。しかし報道の多くは、理事会をはじめとする大学側の対応のまずさ、危機管理能力のな…

明日を生きる多発性骨髄腫患者の日常222 京都府立植物園の紅葉

こんにちは。 前回、男声合唱がらみの話を書いたところ、その筋?の人達からはけっこう反応を頂きました。さらに合唱関連の旧友にもこのブログをご紹介いただきました。そのおかげで、ここ数日、いつもよりアクセス回数が増えています。私の場合はもともと収…

明日を生きる多発性骨髄腫患者の日常221 多田武彦合唱曲への思い

こんにちは。 今回は、前回、前々回に引き続き、紅葉がらみの話を書くつもりだったのですが、急遽予定を変更して、少し趣の異なる話をさせていただきます。 突然ですが、多田武彦という作曲家をご存じでしょうか。おそらくこれを読んでいただいている方の90…

明日を生きる多発性骨髄腫患者の日常220 それぞれの秋と紅葉の風景

こんにちは。 京都にはいわゆる「紅葉の名所」と呼ばれるところが数多くあります。嵐山や東福寺方面に向かう電車やバス乗り場には、朝から長蛇の行列ができています。そのため、普段これらの交通機関を利用している地元の人はなかなか乗れない状況のようです…

明日を生きる多発性骨髄腫患者の日常219 天寿庵の紅葉

こんにちは。 ここ数日、ぐっと気温が下がってきて、急速に冬の足音が近づいていますね。前回、前々回と続けてクマの話を書きましたが、そろそろ冬眠に入るので、被害は減るのではないか・・・と思っていたら、専門家によると必ずしもそうでもないらしいです…

明日を生きる多発性骨髄腫患者の日常218 ヒグマの恐ろしさをめぐって

こんにちは。 前回の投稿ではツキノワグマによる被害の増加について触れましたが、その後の報道によると、被害がもっとも多いとされている秋田県では、これを食い止めるためにクマの駆除を行っているのですが、これに対して「可愛そうだ」「殺すな」など抗議…

明日を生きる多発性骨髄腫患者の日常217 クマとの共存を考える

こんにちは。 今年は、クマの出没、そして人間に危害が加えられた例は急増しているようですね。環境省による速報値を見ると、今年4月から10月まででクマに襲われることによってけがや死亡などの被害を受けた人の数は全国で180件に上っています。この数字は、…

明日を生きる多発性骨髄腫患者の日常216 オーバー・ツーリズムにどう対処するのか

こんにちは。 今年は季節の進むのが早いようで、どんどん紅葉が進みつつあります。緑もまだ残っているこの季節が私は一番好きです。もっと北国の方に行くと既に山頂は雪をかぶっていますので、山麓付近は緑、中腹は赤、そして山頂付近は白というように見事な…

明日を生きる多発性骨髄腫患者の日常215 「ヌエ派」竹内栖鳳

こんにちは。 先日、新型コロナ・ウイルスのワクチン接種をしてきました。これで7回目です。 最近はニュースで取り上げられることも少なくなってきた感がありますし、実際、厚生労働省の発表を元にNHKがまとめた統計によると9月頃から次第に患者数は減少傾…

明日を生きる多発性骨髄腫患者の日常214 ヒマラヤスギに思いを寄せて 

こんにちは。 すっかり季節が入れ替わったので、先日久しぶりに、京都府立植物園に行ってきました。 訪れたのは10月初旬だったのですがコスモスは早くも見ごろを迎えつつありました。バラはこれからかなあ等と思いながら歩いていると、目に留まったのが、巨…