明日を生きる多発性骨髄腫患者の日常

元大学教員が綴るこれまでの経過と現在 。なお、入院と本格治療の経験については、00から34あたりまでをお読みください。 。

明日を生きる多発性骨髄腫患者の日常51 個性を発揮できる場所は無限にある

こんにちは。

 

今回は、前回の続きです。

前回の投稿で、ショパン・コンクール出場者たちの「個性」について少し書きましたが、彼らはピアノという楽器に対峙するピアニストである前に、一人の人間であり、幅広く音楽を世界中に届けようとしている音楽家でもあるので、そうした面でも色々と個性が出てくるのは当然です。

例えば、今回の日本人出場者を見ても、最終的に2位という好成績を収めた反田恭平さんは、「演奏家が永続的に活動の場を獲得し、経済的活動を展開できるように」という志を以て、Japan National Orchestra株式会社という会社組織を立ち上げています。つまり、クラシック音楽を安定したビジネスとして成立させるために、将来的には、現在既にプロとして活動しているが、経済的には必ずしも安定していないような若手演奏家に、プロの卵たちを養成する機会(対面とオンラインの組み合わせ)を提供していくことが考えられています。そして反田さん自身は、その代表を務めるとともに、自分の知名度を活かして、看板あるいは広告塔としての役割を積極的に担っていく心づもりのようです。

また、三次予選(セミ・ファイナル)まで進んだものの、惜しくも本選(ファイナル)には進むことができなかった角野隼斗さんは、Cateen(かてぃん)という名前でyou tuberとして活躍しており、既に世界中から多くのファンを集めています。登録者数は85万人にものぼっています。彼の場合、おそらく「にわか」ファンも多いと思われますが、クラシック音楽の間口を広げるという意味でも、また自分自身の精神的バランスを保つためにも、こういった活動が必要なのでしょう。蛇足ですが、彼は、東京大学大学院情報理工学系研究科創造情報学専攻で「機械学習を用いた自動採譜と自動編曲」に関する研究行っていた、という顔を持っています。つまり、その気になれば、研究者としての道も開けるかもしれないわけですね。

もちろんこの他にも、私が知らないだけで、ユニークな活動をしている人はたくさんいるはずです。いずれにせよ、個性というものの発揮の仕方も、どんどん多様に、そして自由になってきているということですね。20歳代の人達がこうした柔軟性をもっていることは、とても頼もしく思えるものです。

 

二回連続の音楽ネタの投稿になってしまいました。あまり興味のない方には申し訳ありません。ただ、私自身はクラシック以外も含めて音楽やアートに色々と興味を持っているほうなので、これからも、あまり深入りしない程度に、こうした投稿をすることがあるかもしれません。その時は、よろしければつきあってやってください。

 

今回も、最後まで読んでくださってありがとうご会います。