明日を生きる多発性骨髄腫患者の日常

元大学教員が綴るこれまでの経過と現在 。なお、入院と本格治療の経験については、00から34あたりまでをお読みください。 。

明日を生きる多発性骨髄腫患者の日常63 No Music No Life

こんにちは。

 

ダラキューロによる治療も第5クールに入りました。看護師さんにお聞きしたところでは、これによる深刻な副作用等はまだ全国でもほとんど報告されていないそうです。実は、同じような効能をもつ薬(ダラザレックス)はもう少し以前からあったのですが、これは点滴タイプで、1回あたりの治療に数時間がかかったそうです。これに対して、ダラキューロは注射タイプで、1回あたり3分~5分に短縮されるので、これまでダラザレックスを使用していた人も、もうすでにほとんどがダラキューロに切り替えたのではないだろうか、ということのようです。私は、タイミング良くダラキューロ販売開始当初からこれを使えて、ラッキーだったわけです。もっとも、新しい薬には当然ながらそれなりのリスクがあるかもしれないわけで、そこは難しい問題ですが。

 

さて、前3回はオーストリアのやや深刻な問題を取り上げましたので、今回は私自身のかなりお気楽な話題を。

以前の投稿で、ラジカセのことを取り上げましたが、今はもうラジカセは使っていません。かといって、元がアナログ人間の私は、ネット配信(サブスクリプション・サービス等)に全面的に切り替えるということにはなっていませんまあ、Spotifyの無料サービスなどは入院中に大変お世話になりましたが、それがメインではありません。

それはなぜか?

私にとって音楽を聴くという行為は、呼吸するのと同じ、とまでは言いませんが、日常的な行為のひとつです。では主に利用しているメディアはなにか、というとCDということになります。レコード業界全体の潮流を見ると、下の図の通り、日本ではあ音楽ソフト(CDの他DVD等も含む)が元気かな、という感じですが、例えば最大の音楽売上国であるアメリカでは、音楽配信が71%に達しているのに対して、音楽ソフトは26%に過ぎません。今のところ、日本と同様の傾向をもつ国もありますが、だんだんアメリカ的になっていくのは時間の問題でしょう。レコード・ショップでCDの旧盤が安値で投げ売りされているのも仕方ないかもしれませんね。

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日本における音楽売り上げの推移(出典:日本レコード協会の資料)

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世界の音楽売り上げ(2014年現在)

 

でも、私の場合、そういった傾向に反発するなどという大げさなことではなく、単純に、今までに買いためたCDを改めて聴き直すのに忙しい、という事情がはたらいています。ちゃんと数えたことはないのですが、我が家には現在1200枚ほどのCDがあります。(内訳は、クラシック50%、ジャズ15%、ポップス・ロック35%といったところでしょうか)中には随分長い間聴いていないものも結構あります。これを1枚ずつ聴き直していくだけでも、けっこう時間がかかるのです。また、ただ聴いているだけではつまらないので、データベースを作るとともに、1枚ずつ私なりの感想のようなものも1500字ほど書いています。

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これはクラシックの棚です

 

毎日、というわけではなく、平均すると2~3日に1枚程度のペースですが、これは私にとって日課のようなものになっているのです。CDはそのうち完全になくなってしまうのかもしれませんが、まあ、プレーやーだけでも入手可能ならいいのかな、と思っています。ちなみにCDプレーヤーとプリメインアンプはマランツ、スピーカーはダイアトーンのものを使っていますが、いずれもそんなに高価な機種ではありません。私は別に―ディオ・マニアではありませんので、「それなりの音」で聴ける今のシステムにまあまあ満足しているのです。オーディオは、上を見ればキリがありませんからね。

この他、LPも20枚~30枚ほどありますが、こちらは引っ越しの際に古いプレーヤーを処分してしまいましたので、今は聴くことができません。そのうちに新しいものを買うつもりですが。

ただ、上のグラフをみると明らかなのですが、音楽に関する売上そのものが長期的にかなり減少しているのは、大変気になりますね。音楽以外のエンターテインメントが非常に増えたことに加え、気になる音楽があれば、無料配信やYouTubeを通じてスマホでチェックすることができるからでしょうか。ただ、若い人には、スマホの貧弱なスピーカーで「音楽を聴いた」気になるのではなく、せめてもう少し音の良いスピーカーにつないだり、専用の音楽プレーヤーを使ったりするなどしてほしいものだ、と思います。

 

今回は大変私的なことを交えた話題につき合ってくださり、ありがとうございました。