明日を生きる多発性骨髄腫患者の日常

元大学教員が綴るこれまでの経過と現在 。なお、入院と本格治療の経験については、00から34あたりまでをお読みください。 。

明日を生きる多発性骨髄腫患者の日常84 今日は小ネタを連発

こんにちは。

 

あっという間に2月になりましたね。間もなく節分、そして立春を迎えます。

近年では、節分と言えば、豆撒きよりも恵方巻を思い浮かべる人も多いようですが、発祥とされる関西でも、以前はさほどポピュラーな行事ではなかったと思います。主に商家で行われていた行事で、一般家庭に広まったのは、1989年にセブンイレブンの広島にある店が仕掛けたことに端を発し、その後イオンが大々的に展開したことにより、一気に全国に広まったようですね。(恵方巻という名称も、この2社が広めたものです。)ちなみに、元々の起源には諸説ありますが、大阪の海苔問屋が販売促進のために始めた、という説もあるそうです。いずれにせよ、商売がらみ、というわけで、まあ、2週間後のバレンタインデーの広まり方と同じようなものみたいです。

 

前回の投稿が長い文章になってしまいましたので、今回は小ネタを3つばかり。

その1 北京オリンピックが間もなく始まりますが、その直後に開催されるはずのパラリンピックについては、ほとんど報道されていないような気がします。何故でしょうか。東京の時は、「オリパラ」などと称して、過剰とも思えるほど気を遣っているマスコミもあったのですが。

もちろん、理想としては「オリ」「パラ」と区別するのではなく、同じ日程の中で、多様性の一環として競技が行われることが望ましいのですが、東京の時との扱いの違いに若干戸惑いを感じます。感染症対策の方がニュース・バリューはありますし、オリンピックに比べれば小規模な大会とはなりますが、それでも世界から600人の参加者を迎えるそうですから、もう少し取り上げられてもよいのではないでしょうか。

その2 相変わらずのオミクロン株ですが、ちょっと気になるのは、「弱毒化している」という情報を無条件、無批判に信じる傾向が強すぎることです。たしかに感染者の中で重症化したり、死亡したりする人の割合は、これまでの株よりも減っているようですが、それでも感染者数増大に引きずられるように、死者数は少しずつ増加する傾向にあります。優先順位をつけながら対応していく必要があることは言うまでもありませんが、大変な状況に陥っている方も決して少なくない、ということは見過ごしてはいけない事実です。バランスをとっていくことは、ますます難しくなっているようです。直線的に物事を進めることにはリスクが伴うことを、もっと認識しなければならないと思います。

その3 ここまでで止めようと思ったところ、今、灯油販売のクルマが「雪やこんこ」(「こんこん」という曲名だと思っている人が多いですが、これは間違いです。「こんこ」とは「来む」(来い = 降れ)という意味だそうです。)の曲を流しながら、通り過ぎていきました。そこでふと思いついたのですが、仕事をさぼってばかりいることをなぜ「油を売る」と表現するのか、という疑問です。調べてみると、もともとは、江戸時代、髪油を売り歩く商人が客である女性を相手に話し込みながら商いを行ったことが、この言い回しの起源だそうです。なるほど、と納得はできるのですが、もう少し深堀りしてみましょう。たしかに無駄話ばかりで終始するのなら「さぼっている」と言われてもしょうがありません。しかし、その会話の中で相手の嗜好や商品を使っての反応、要望などの情報を得ることができるとしたら、決して無駄ではありません。現代風に言えば、一種の「ワン・トゥ・ワン・マーケティング」です。相手が女性ばかりだったので、それを見ていた人がやっかみ半分でこのように言い始めたのかもしれませんが、富山の薬売り等と同じような機能をもっていたのかもしれません。

結論 油を売ることは必ずしも悪いことではない。

 

本日も、最後まで読んでくださり、ありがとうございました。