明日を生きる多発性骨髄腫患者の日常

元大学教員が綴るこれまでの経過と現在 。なお、入院と本格治療の経験については、00から34あたりまでをお読みください。 。

明日を生きる多発性骨髄腫患者の日常99 2022年4月現在の近況報告です

こんにちは。

 

相変わらず、夏を思わせるような天気になったり、逆に一ヶ月ほど季節が戻ったような寒い風が吹いたり、という不順な天候ですね。それに加えて、花粉やらPM2.5やらも飛んでいるようです。私は花粉症ではないのですが、白内障の手術をしてさほど日数が経っていない身としては、目をごしごしとこするわけにもいかず、時々往生しています。

 

さて、このブログでは時々私自身の病状等についてもご報告していますので、今回はそんな感じで。

お伝えしてきたように、通常の通院による治療・診察に加えて、両目の白内障の手術を受けたことにより、2月、3月はかなり「病院通い」が忙しかったです。いちばんあわただしいときは、一週間に4日も何らかの形で通院しました。また、一日のうちに、「はしご」をした時もあったのです。

しかし、ようやくピークは過ぎ、4月に入ってからは少しゆとりが出てきています。眼科には、手術後のチェックのため、もうしばらくは通わなくてはならないようですが、よほどのことがない限り、治療はありませんので、かなり気楽です。ただ、まだ両目をバランスよく使うのに十分慣れておらず、時々モノがゆがんで見えることがあります。これは慣れるしかないみたいですね。

それから、多発性骨髄腫の治療ですが、ダラキューロは第9クールに入り、通院と治療は4週間に一度だけになりました。これまでは、ほぼ毎週通院していましたので、ずいぶん楽です。治療のたびに、かなり強い薬を注射していましたので、その副作用よる体調変化があるのですが、これも1週間に一度から4週間に一度になったわけで、これは大変ありがたいことです。まあ、体調変化と言っても、私の場合は、胃腸の動きが鈍くなり、これにともなって食欲がやや低下する、というか、食事量を自主的に抑える、という程度のもので、比較的軽い状況が続いています。ただ、ネットの書き込み等を見ていると、薬の副作用にはかなり個人差があり、ひどい場合は、数日寝込んでしまうような人もおられるようです。病院側としては、あまりひどい場合は薬を代える、ということぐらいしか対処法がないようです。そういう話を見聞きしていると、自分はラッキーだったな、と思います。

がんの治療と言えば、がん患者の5人に1人が、コロナの影響で、これまでの治療を変更したり、中止したりせざるを得なくなっているそうです。(がん患者の就労を支援する団体である「CSRプロジェクト」による調査)この2年間、医療機関や医療関係者をめぐる状況も非常に厳しくなっていますので、止むを得ないことではあるのですが、むずかしい問題ですね。たいていの抗がん剤は免疫力低下をもたらしてしまいますので、院内感染や通院途中での感染等のリスクも高まってしまいます。

ただ逆に言えば、こうした人達はこれまで通りの治療を是が非でも続けなければならない、という悪い状況ではない、ということです。つまり、しばらくの間なら代替措置を取ったり、治療そのものを中止したりしても、すぐに生命の危機に瀕する、というような状況ではないのです。現在のがん治療が、一般にイメージされているよりもかなり進化して、「がんと共に生きる」ことができる患者が増えているということの証左で、これは少し喜ぶべきことなのかもしれません。ただ、こういう状況がこれ以上長期間続いてしまうと、根本的な対策が必要になるのかもしれません。

また、他の問題もあります。例えば多発性骨髄腫に関して言えば、武田薬品のニンラーロという治療薬はロシアで製造しているそうで、ウクライナへのロシアの対応次第では、今後、製造や日本への安定供給が難しくなってくる可能性があるそうです。やはり、戦争というものは、思わぬところで私達の生活に影響を及ぼすものです。

 

そんなわけで、今回は単なる近況報告とそれに関連する話に終始してしまい、失礼しました。最後まで読んでくださり、ありがとうございました。