明日を生きる多発性骨髄腫患者の日常

元大学教員が綴るこれまでの経過と現在 。なお、入院と本格治療の経験については、00から34あたりまでをお読みください。 。

明日を生きる多発性骨髄腫患者の日常00 始まりのその前に

2021-07-05

明日を生きる多発性骨髄腫患者の日常00 始まりのその前に

 

はじめまして。「ばく」と申します。今年で62歳になる男です。

 

このブログでは、私自身のがん罹患経験とその周辺のことを中心に、今思うことを書き連ねていこうと思います。

 

私の罹患した(している)のは多発性骨髄腫という、あまり聞きなれないもので、現在の医療技術では、残念ながら完治は難しいと言われており、発症から7年以上が経過した現在も、治療は継続しています。

 

実は、このブログ、01、02とまず2回分を書いたのですが、そこで「そういえば、ちゃんと自己紹介していなかった」と気づき、あわてて00を書き足している次第です。そのため、今回の文章には上記2回と少しだけ重複している部分があります。ご容赦を。

 

私は30年以上にわたって、大学の文系学部で学生を教えるという仕事をしてきました。しかし50歳代後半になり、体にガタが来たのと、家庭の事情により、60歳になったのを機に退職しています。その辺りの事情は、今後詳しく書いていきますが、病気の治療と仕事を両立させるというのは、思っていた以上に大変なことなのです。

 

こんな私ですが、自分の経験をきちんと振り返っておきたい、という気持ちと、これをたとえ少数の人にでもよいから、何かの参考にしてもらえれば、という思いを込めて、慣れないブログ作成に挑戦することにした次第です。

なお、「明日を生きる」という表現は、以前私が執筆・編集にかかわった本のタイトルから借用したものです。「今日を生きる」でもかまわなかったのですが、完治しない病気を抱えている人間だって明日を見据えて生きているんだぞ」という気持ちをここに込めたつもりです。

 

最近の私は、ダラキューロという2021年5月に商品化されたばかりの抗がん剤投与という新たなステージを歩もうとしているところです。この治療はまだ始まったばかりで、この先どうなるかはまったくわかりません。現在通院している病院では投与を受けた患者第1号ということで、病院側もそれなりに注目しているようです。まあ、気長に見ていくしかないのでしょうね。このあたりは、またご紹介できる機会があるはずです。

 

そんなわけで、少しでも興味を持ってくださった方は、この後読み進めていただければ幸いです。