明日を生きる多発性骨髄腫患者の日常

元大学教員が綴るこれまでの経過と現在 。なお、入院と本格治療の経験については、00から34あたりまでをお読みください。 。

2021-01-01から1年間の記事一覧

明日を生きる多発性骨髄腫患者の日常73 「第九」と「蛍の光」

こんにちは。 大雪は収まったようですが、その代わりに今度は日本海側で雨が降るようですね。雪の後の雨って、融雪に役立ちますが、逆に、落雪や雪崩の危険は増します。また、道路がシャーベット状になってしまい、大変足元が悪くなりますので、こうしたリス…

明日を生きる多発性骨髄腫患者の日常72 光害ってご存じですか?

こんにちは。 今回はまず、前回の続きを少し。 宮川花子さんですが、一時は本当に危なかったみたいですね。下半身不随の状況に陥り、医師からはなんと「余命1週間」を宣告されていたそうで、その時のご本人の衝撃はちょっと計り知れないものがあります。本…

明日を生きる多発性骨髄腫患者の日常71 クリスマスに寄せて

メリー・クリスマス! 今日はクリスマス・イブですね。まあ、私達の日常生活にとくに変化はないですが。 ちなみに、私は昨日からダラキューロ治療第6クールに入りました。とは言っても、来週は年末で病院が休みのため、次回通院は年明けとなります。年末年…

明日を生きる多発性骨髄腫患者の日常70 メンタルの問題はむずかしい

こんにちは。 歌手・女優の神田沙也加さんが亡くなりましたね。私は、お母さんである松田聖子さんの大活躍されていた時代に青春を送った人間ですので、娘さんには直接の思い入れはありませんが、わずか35歳で自らこのような選択をしてしまった彼女の胸の内を…

明日を生きる多発性骨髄腫患者の日常69 今年の漢字

こんにちは。 この数日、これまで投稿してきた自分のブログを読み直していたのですが、入力ミス、変換ミスが多いことにうんざり。気がついたミスはできるだけ修正しましたが、まだ全部は直しきれていないかもしれません。また、最近の投稿はやや理屈っぽくな…

明日を生きる多発性骨髄腫患者の日常68 佐野史郎さんのこと

こんにちは。 先日、俳優の佐野史郎さんが多発性骨髄腫に罹患し、現在入院治療中であることを公表されました。最初に公表のあったテレビ番組「徹子の部屋」は残念ながら見ていませんが、彼の公式サイトを見ると、最初に腎機能の著しい低下がみられたこと、そ…

明日を生きる多発性骨髄腫患者の日常67 人間魚雷「回天」

こんにちは。 今日で、ダラキューロによる治療第5クールが終了しました。来週はお休みで、再来週から第6クールですが、正月休みを挟むことになるので、若干変則的になるようです。薬による副作用は今のところ顕著なものはありませんが、まあ今夜あたりから…

明日を生きる多発性骨髄腫患者の日常66 12月8日に思うこと

こんにちは。 このブログを書いているのは12月8日。私は、昔からこの日にある種特別な思いを抱いています。 ひとつは、言うまでもなくこの日が太平洋戦争の始まった日であるということです。今年は開戦からちょうど80年になるんですね。そしてもうひとつは、…

明日を生きる多発性骨髄腫患者の日常65 恐いのはコロナ・ウイルスだけではない

こんにちは。 先日の病院での看護師さんとの会話。 いつもより少し血圧が高く、脈拍も早かったことを受けて・・・ 看護師さん「少し高いですね。家では大丈夫でしたか?」 私「はい、今朝も普通でしたよ。看護師さんに会って、ドキドキしてしまったかなあ(…

明日を生きる多発性骨髄腫患者の日常64 居酒屋にて

こんにちは。 コロナ・ウイルスのオミクロン株があっという間に広がりつつあるようですね。数回前の投稿で取り上げたヨーロッパの状況も、結局この影響だったのでしょうか。今のところ、日本ではまだ見つかっていないようですが、おそらく時間の問題でしょう…

明日を生きる多発性骨髄腫患者の日常63 No Music No Life

こんにちは。 ダラキューロによる治療も第5クールに入りました。看護師さんにお聞きしたところでは、これによる深刻な副作用等はまだ全国でもほとんど報告されていないそうです。実は、同じような効能をもつ薬(ダラザレックス)はもう少し以前からあったの…

明日を生きる多発性骨髄腫患者の日常62 遠くへ行きたい

こんにちは。 さて、2回続けてオーストリアでのコロナ対策をめぐる混乱状況を取り上げてきましたが、私たちが普段オーストリアとかウイーンとかの地名を耳にしたとき、真っ先にイメージするのは、そういった生々しいことではなく、「モーツアルトの生まれた…

明日を生きる多発性骨髄腫患者の日常61 規制への反発について思うこと

こんにちは。 前回の投稿で、オーストリアにおけるコロナ・ウイルス再拡大に伴う行動規制強化についてご紹介しましたが、案の定、かなり混乱が生じているようです。報道によると、去る11月19日には4000人規模、そして20日にはウイーンで数万人が参加するデモ…

明日を生きる多発性骨髄腫患者の日常60 コロナ感染の再拡大

こんにちは。 今朝のニュースをチェックしていたら、気になる記事を見つけました。 ヨーロッパで再び新型コロナ・ウイルスの感染が拡大する中、オーストリアは来週からワクチンを接種した人の外出も制限するほか、来年2月からワクチンの接種を義務化する厳し…

明日を生きる多発性骨髄腫患者の日常59 「街の洋食屋さん」のこと

こんにちは。 皆さん、コロナ感染者数が下火になってきている最近ですが、外食とかに出かけておられますか? まだまだ多人数での宴会は自粛傾向にあるようですし、早々と忘年会・新年会の中止を決めている職場も少なくないようですが、少人数での外食や飲み…

明日を生きる多発性骨髄腫患者の日常58 がんリスクと高齢化

こんにちは。 11月も中盤となり、かなり冷え込むようになってきました。今年は例年より冬の足音が早く聞こえるような気がします。アメリカ国立気象局(NWS)の気象予報センターは、今冬から来年春にかけて北半球でラニーニャ現象が発生する確率が90%に上…

明日を生きる多発性骨髄腫患者の日常57 【2021年版】がん患者の10年生存率発表!

こんにちは。 昨日で、現在の治療の第4クールが無事終了しました。相変わらず、注射を打った日と翌日は、少し食欲が落ちる(というよりは、胃の働きが鈍くなって、通常より少量しか食べられなくなる)こと以外、大きな副作用は出ていません。あとは、ほんの…

明日を生きる多発性骨髄腫患者の日常56 あをによし

こんにちは。 かなり冷え込んできましたね。皆さん、体調にお変わりはないでしょうか。私は、薬のせいで免疫力が低下しているため、もっとも気を付けなくてはならない季節となっています。 しかし、ずっと家に閉じこもっていてもしょうがないので、先日、久…

明日を生きる多発性骨髄腫患者の日常55 がん検診はやっぱり重要

こんにちは。 先月来約一か月続いていたマンションのエレベーター取り換え工事がようやく終わり、昨日の夕方から、元通り使えるようになりました。我が家は6階ですので、荷物がほとんどないときはとくに問題はなったのですが、重い荷物を抱えている時などは…

明日を生きる多発性骨髄腫患者の日常54 ラジカセよ、永遠に??

こんにちは。 ここのところ、紅葉も少しずつ進み、すっかり秋真っ只中という感じですね。昨日、近隣の比較的広い公園に散歩に出かけましたが、「色づきはじめ」というところでした。ただ、すべての木が真っ赤、あるいは真っ黄色に染まるのはもちろん美しいの…

明日を生きる多発性骨髄腫患者の日常53 やはり合併症は恐い

こんにちは。 前回、選挙制度について少し書きましたが、もう一点、まったく異なる視点から気になっていることを、ちょっと記しておきます。 それは「不在者投票」についてです。衆議院選挙に限らず、私たち有権者が投票する際には、指定されている日に投票…

明日を生きる多発性骨髄腫患者の日常52 「がん難民」と「休眠療法」

こんにちは。 衆議院選挙が間近にせまってきましたね。皆さん、投票にはお出かけになりますか? あるいはもう期日前投票はお済ませになりましたか? 私自身は、もちろん投票にはでかける予定です。ただ、選挙公報をみて、ここのところ少しその気が萎えつつあ…

明日を生きる多発性骨髄腫患者の日常51 個性を発揮できる場所は無限にある

こんにちは。 今回は、前回の続きです。 前回の投稿で、ショパン・コンクール出場者たちの「個性」について少し書きましたが、彼らはピアノという楽器に対峙するピアニストである前に、一人の人間であり、幅広く音楽を世界中に届けようとしている音楽家でも…

明日を生きる多発性骨髄腫患者の日常50 「個性」って何だろう

こんにちは。 今回は、前々回に引き続き、クラシック音楽ネタを少し。 先日まで、第18回ショパン国際ピアノコンクールがポーランドのワルシャワで開催されていました。これは5年に一度(ただし、今回はコロナ禍のため6年ぶりの開催)、約一か月間にわたって…

明日を生きる多発性骨髄腫患者の日常49 インフォームド・コンセント

こんにちは。 約一か月前の投稿で、十五夜と十三夜について書きましたが、去る10月18日が、その十三夜でした。この日、月をご覧になった方はいらっしゃったでしょうか。私は、残念ながら曇天だったため、この日はまったく月見をすることはできず、片見月にな…

明日を生きる多発性骨髄腫患者の日常48 梅毒とその治療

こんにちは。 天気予報によると、明日あたりから冷え込んで、一気に季節が変わるようですね。東京では、来週にも木枯らし1号が吹くかもしれない、ということです。 一年の中で多分もっとも体調を崩しやすい季節です。皆さん、気をつけてお過ごしください。 …

明日を生きる多発性骨髄腫患者の日常47 私は病院でこのように過ごしています

こんにちは。 朝晩はすっかり冷え込むようになりましたね。皆さん、お変わりありませんか? 私の方は、昨日、ダラキューロ治療3クール目が終了し、来週はお休みです。これまでのところ、大きな副作用等は出ておらず、まずは順調に推移しているようです。 よ…

明日を生きる多発性骨髄腫患者の日常46 地震と病院

こんにちは。 さて、前回は地震に絡めた話を書きましたが、今回は、ある意味その続きです。 大地震が起きた時、私たちの日常生活が乱れてしまうことはもちろんですが、もっとも大きな影響を受けてしまう機関のひとつが、病院をはじめとする医療機関や福祉に…

明日を生きる多発性骨髄腫患者の日常45 「当たり前」は当たり前じゃない

こんにちは。 昨晩、関東地方を中心に大きな地震がありましたね。被害にあわれた方、交通網の混乱によって帰宅困難になったり、今朝の出勤が大変なことになってしまったりした方、皆さんに心よりお見舞いを申し上げます。 第一報に接した時、これはそう遠く…

明日を生きる多発性骨髄腫患者の日常44 民間療法は悪か?

こんにちは。 実は今、父親が軽い肺炎で入院しているのですが、緊急連絡用に持たせている簡単スマホの使いかたがよくわからず、毎日母親と大騒ぎを繰り広げています。自分で気がつかないうちに電話を発信していたり、LINEのグループ通話が始まっていたり(こ…