明日を生きる多発性骨髄腫患者の日常

元大学教員が綴るこれまでの経過と現在 。なお、入院と本格治療の経験については、00から34あたりまでをお読みください。 。

2024-01-01から1年間の記事一覧

明日を生きる多発性骨髄腫患者の日常244 福田平八郎に見る具象画と客観性の行く先

こんにちは。 来週はゴールデン・ウイークに突入しますね。既に定職をもっていない私のような人間にとってはあまり関係のない話ですが、昨年以上に関西を訪れる観光客の数も増えるのでしょうね。最近は、一時減っているように見えた中国からの方も徐々に増加…

明日を生きる多発性骨髄腫患者の日常243 季節の移ろいと桜

こんにちは。 この一週間ほど、4月としては異常なほど気温が上がっていますね。早くも熱中症が心配されていますが、皆さん、体調管理は万全でしょうか。 などと、天候不順についてぼんやり考えていたら、今度は愛媛・高知方面で大きな地震。とりあえずは南…

明日を生きる多発性骨髄腫患者の日常 242 線路は続くよどこまでも?(1)

こんにちは。 先日、はじめて整形外科を受診してきました。前にも少し報告した腰の具合にあまり改善が認められないため、近所にある開業医で診てもらったのです。本当は、いつも通院している総合病院の方が手っ取り早いのですが、血液内科の主治医から「あそ…

明日を生きる多発性骨髄腫患者の日常 241 マティスの「自由さ」 

こんにちは。 先日、所用のため東京に行ったのですが、相変わらず人が多いですね。八重洲中央口にあるタクシー乗り場では、30分以上待たされることになりました。まあ、長蛇の列ができていても、タクシーはどんどんやって来るので、さほどイライラすることは…

明日を生きる多発性骨髄腫患者の日常240 ポリーニの訃報に接して

こんにちは。 20世紀後半を代表するイタリア人ピアニスト、マウリッツィオ・ポリーニ(Maurizio Pollini)が亡くなりました。享年82歳。今のところ、死因は明らかにされていないようです。 ポリーニは1960年、わずか18歳で第6回ショパン国際ピアノコンクール…

明日を生きる多発性骨髄腫患者の日常239 どうなる?どうする?河津桜

こんにちは。 今週木曜日は、予定通りの通院。そしていつも通りの副作用で、翌日あたりは胃腸の調子があまりよくありません。どうも私はステロイド系の薬に若干弱いらしいです。薬そのものは違うものになってきているものの、ステロイド系の薬はずっと服用し…

明日を生きる多発性骨髄腫患者の日常238 ソメイヨシノと河津桜

こんにちは。 前回、もともと仏教用語であった言葉が一般用語として使われるようになるにしたがって、少し意味が変化した例として「引導を渡す」をご紹介しました。 このような言葉は他にも色々あるようです。例えば「無事」という言葉です。現在では、「無…

明日を生きる多発性骨髄腫患者の日常237 引導を渡す

こんにちは。 昨日は、2週間ぶりの通院で、朝8時半から夕方4時半までずっと病院にいました。前にも書きましたが、こちらは待合室にいたり、ベッドで寝転んだりしているだけなのですが、やはり疲れます。途中、点滴の間にはおやつは食べましたが、もちろん…

明日を生きる多発性骨髄腫患者の日常 236 あべのハルカスと天王寺動物園

こんにちは。 早いもので3月になってしまいました。ということは、能登の地震からちょうど2か月。そして、ロシアのウクライナ侵攻からは2年が経過しました。また、パレスチナのガザ地区での死者は遂に3万人を超えてしまったそうです。こんなことに「キリ…

明日を生きる多発性骨髄腫患者の日常 235 円空仏が語り掛けるもの

こんにちは。 前回は小澤征爾さんについて書きました。その小澤さんと日本を代表する現代作曲家である武満徹さんとの対談の中で、武満さんは以下のような発言をしています。 「政治とか科学とかがすごく極端に進んでいるときに、時どきそれを引き戻すのが、…

明日を生きる多発性骨髄腫患者の日常234 春一番、そして小澤征爾さんのこと

こんにちは。 各地で春一番が観測され、いよいよ本格的に春が近づいてきているようですね。 ところで、春一番の定義ってご存じですか。 気象庁によると、「2月4日ごろの立春から3月21日ごろの春分までの間に、日本海で低気圧が発達し、初めて南よりの毎秒8メ…

明日を生きる多発性骨髄腫患者の日常233 能登の将来(2)消滅可能性都市からの脱却

こんにちは。 今週木曜日は、2週間に1回の多発性骨髄腫治療の日でした。血液検査の結果はまずまず良好で、これまでどおりの治療を継続することになったのは良かったのですが、病院に到着したのが午前8時半ころで、帰宅の途についたのが午後4時前。以前紹…

明日を生きる多発性骨髄腫患者の日常232 映画「PERFECT DAYS」と完璧な日々

こんにちは。 少し前、アメリカのアカデミー賞候補作品が発表されましたが、日本人がスタッフあるいは出演者としてかかわった作品が3作、候補作品として最終ノミネートされました。宮崎駿さんが久しぶりに監督を務めた「君たちはどう生きるか」が長編アニメ…

明日を生きる多発性骨髄腫患者の日常231 今、私達にできること

こんにちは。 今回は、前回に引き続き、能登の将来について書いていく予定でした。しかしそれは例えば5年後、10年後を見越した時に描くべき将来像です。他方、地震から間もなく1ヶ月が経過しようとしている現在でも、今すぐにやらなければならないことが山…

明日を生きる多発性骨髄腫患者の日常230 能登の将来(1) 農業・漁業の側面から

こんにちは。 去る1月17日で阪神淡路大震災からちょうど29年が経過しました。来年で30年。本当に早いもので。神戸の街は見事に復興しましたし、阪神間の街並みは、地震前よりも発展しているかのように見えます。また、淡路島は今や京阪神から手軽に訪れるこ…

明日を生きる多発性骨髄腫患者の日常229 個人的に考える「能登の魅力」(2)

こんにちは。 能登(のと)という地名の語源はご存じでしょうか。 一説には、アイヌ語の「あご」や「みさき」を意味する「のっ」だということですが、この地域にアイヌ民族が住んでいたという証拠は見つかっていません。また、能登半島自体が朝鮮半島に比較…

明日を生きる多発性骨髄腫患者の日常228 個人的に考える「能登の魅力」(1)

こんにちは。 1月13日から2日間大学入学共通テストが行われます。国公立大学はもちろん、私立大学の中にもこれを利用している大学は多いので、毎年注目されるところです。皆さんの中にも、懐かしく思い出される方は多いでしょうし、月曜日以降、問題が公表…

明日を生きる多発性骨髄腫患者の日常227 「腰まで泥まみれ」という曲をご存じですか

こんにちは。 本年もよろしくお願いします。 新年早々、石川県能登半島を中心に大きな地震が発生し、かなりの被害が出てしまいました。と思っていたら翌日には羽田空港の滑走路上で2機の飛行機が衝突炎上するという前代未聞の事故が発生しました。まったく…