明日を生きる多発性骨髄腫患者の日常

元大学教員が綴るこれまでの経過と現在 。なお、入院と本格治療の経験については、00から34あたりまでをお読みください。 。

明日を生きる多発性骨髄腫患者の日常22 ○○は万病の元

こんにちは・

 

昨日から、緊急事態宣言とまん延防止等重点措置の適用地域が拡大されましたね。皆さんがお住まいの地域はいかがでしょうか。私の住む地域でも、新規感染者はかなり増えてしまっています。ただ、それ以上に心配なのは、このまま推移すると、またもや医療体制がひっ迫することでしょうね。政府は重症患者数を重視しているようですが、中等症や軽症と診断された患者のことを考えなくてよい、というわけではありません。

下の図は、ネットから拾ってきたものですが、私たちが何となく抱いているイメージと医療現場での認識には、大きなズレがあるようです。とくに、中等症でも「肺炎が広がっている」「多くの人にとって人生で一番苦しい」と記されていることには、肺炎経験者の私にとって、かなりショッキングです。自分もかなり苦しかったけど、これに当てはめれば、あれはせいぜい、軽症と中等症の間ぐらいだったのですね。

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また、実際に医療現場での診療のポイントを示した下の図を見ても、中等症は、入院させて高度な医療を行う必要があることが明記されています。つまり、決して軽く考えてはならない状態だということがよくわかります。

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また、すでに多くの医師から指摘されているように、症状は急に悪化することもありますし、無事快方に向かっても、何らかの後遺症が残ってしまい、苦しんでいる人も少なくないようです。

現在の感染状況を考えると、「いくら気をつけても感染するときは感染してしまう」ということかもしれませんが、それでも注意するに越したことはありません。

とくに、私も含めてほとんどのがん患者は、抗がん剤の服用によってかなり免疫力が低下していますので、感染してしまうと、無事ではいられなくなるリスクがかなり高いと言わざるを得ません。免疫力の強弱は、血液検査でデータを見るしか判断の方法がなく、「弱くなった」「強くなった」という自覚症状はまったくありませんので、がん患者以外の方でも、重症化するかもしれません。高血圧症や糖尿病といった疾患を持っている方はとくに気をつけなくてはならないのです。さらに厄介なのは、高血圧や糖尿病という病気は、健康診断でその傾向があることを指摘されていても、仕事の忙しさにかまけて、放置している方が、けっこう多いということです。

ちなみに、私は一日に3回程度の歯みがきと5回程度のうがいを欠かさないように指示されています。(残念ながら、毎日完全に守れているとは言えませんが) また、体温計と血圧計、それにパルスオキシメーター(血中酸素濃度を計測する機械)は常に手の届くところに置いてあります。パルスオキシメーターは、少し前までは、医療従事者以外への販売は行われていなかったのですが、現在では、比較的簡単に入手できるようになっています。価格もさほど高くありませんし、扱い方も非常に簡単です。コロナには関係なくても、肺炎の疑いを感じたら、まずこれで血中酸素濃度を測ってみることが、大きな目安になるようです。安い物なら5000円前後からあります。多分、Amazon等でも購入可能です。

 

今日は、私の病歴を紹介する、というこのブログの本筋から離れてしまいましたが、大きな病気に一度かかってしまうと、それが他の病気につながってしまうリスクがとても大きくなるからこそ、治療や経過観察には慎重を期する必要がある,ということを理解していただければ幸いです。昔から「風邪は万病の元」などと言いますが、この格言は今でも生きている、ということなのです・・・結論としてはちょっと平凡すぎましたね。すみません。 汗

 

いつも読んでくださり、ありがとうございます。