明日を生きる多発性骨髄腫患者の日常

元大学教員が綴るこれまでの経過と現在 。なお、入院と本格治療の経験については、00から34あたりまでをお読みください。 。

明日を生きる多発性骨髄腫患者の日常35 異物混入

こんにちは。

 

先日ふと気がつくと、このブログの累計アクセス数が1000を超えていました。もちろん、1日で2000、3000ものアクセスに達しているブログもたくさんありますが、私の場合は、もともとそんなにアクセス数そのものを増やしたいと思っているわけではありませんし、扱っているテーマも、極私的だったり、特殊だったりしますので、これだけの数でも十分驚いています。そして、読んでくださっている方には改めて感謝します。

 

さて、今日は新型コロナのワクチンに関する話を少し。

先週末から東京で30歳代以下を対象にした集団接種が始まり、そこに予想をはるかに超える人が集まっているそうですね。手順の不手際や一日に接種できる人数が圧倒的に少ないなど、新たに浮き彫りにされた問題は多いですが、とにもかくにも、これまで接種希望者の比率が他の世代に比べて低いと言われてきた世代が、大きな危機感を抱くようになってきていることは、今後の展開を考えた時に、ひとつの安心材料だと思います。あとは、政府や行政が、国民、市民の危機感と関心の高まりを、どのように受け止めるかですね。

正直なところ、次の自民党総裁が誰になるか、ほとんど興味はわきませんが、市民目線で物事を考えることができる人に、この国のリーダーシップをとってもらいたいものです。

 

閑話休題

先日、モデルナ社製のワクチンの異物混入が大きく取り上げられました。異物が混入した可能性あるロットの番号は厚生労働省が素早く公表しましたので、その点は大変良かったと思いますが、依然として原因やそのことによる健康への影響等ははっきりしていません。というより、異物とは何だったのかも明らかにされていません。これは回収したワクチンを調べればすぐ特定できることなので、多分とっくに判明しているはずなのですが、公表されていないことによる不安感、不信感は小さくないと思います。ましてや、対象となるロット番号のワクチンを接種した数時間後に死亡してしまったという事例が2件発生している、という報道があったりして、ますます不安感をあおることになるのではないか、と心配です。現時点では、「因果関係は不明」とのことですが、そりゃあそうでしょう。明らかな毒物が混入しているのでもなければ、こういった因果関係を証明することはきわめて困難です。ただ、厚生労働省には、ただ「心配ないから安心してください」と言うだけでなく、これからワクチン接種する人も含めて、安心できる具体的な材料を提示してもらいたいものです。

今回のモデルナ・ワクチンの場合は、まだモデルナ社自身がはっきりした見解を示していませんし、今後どのように推移していくのか、まったくわかりません。どうやらこのワクチンは、武田薬品が販売しているものの、製造工場はスペインにあるらしく、日本の法律の及ばないところなので、製造物責任法等に基づく訴訟というのは現実的ではないかもしれませんが、いずれにせよ「製造を急がされた」というのは理由にはなりません。本気で今後のことを考えるなら、まず企業がはっきりしたメッセージを出していく必要があります。

絶対にあってはならないことですが、混乱が大きくなることを防ぐために、現時点ではあまり情報を出さないようにメーカー側に要請しているのだとしたら、とんでもないことです。まあ、そこまで疑心暗鬼になる必要はないのかもしれませんが。

 

ちなみに、私が接種したワクチンは、対象となるロット番号とは異なるものでした。ロット番号は接種証明書に明記してありますので、すぐに確認できました。でも、だからといって「よかった、よかった」と全面的に安堵する気持ちにはなれないでいます。

 

今日も読んでくださってありがとうございました。