明日を生きる多発性骨髄腫患者の日常

元大学教員が綴るこれまでの経過と現在 。なお、入院と本格治療の経験については、00から34あたりまでをお読みください。 。

明日を生きる多発性骨髄腫患者の日常178 久しぶりの近況報告

こんにちは。

 

私と妻は今、マンションの6階に住んでいるのですが、同じマンションの7階に父母が住んでいます。つまり、「スープが冷めない」どころかドアからドアまで約30秒の距離で、普段から頻繁に行き来しています。

先日、ちょっと事情があり、父母が同時に家を空けることになりました。それはそれで仕方のないことなのですが、問題は残された飼い猫、ジャン君です。こいつは普段、あまり愛想が良くなく、触られたり、撫でられたりするのもあまり好きではありません。ところが、いつもご飯をくれる人がいないとなると話は別のようです。朝夕、ご飯をやりに行くと、ほとんど聞いたことのないような可愛らしい声で「にゅあにゃあ、ふがふが」と甘えて、すり寄ってくるのです。それに、喉もゴロゴロ鳴らしています。「お前は、どこでそんなに人に媚びることを覚えたんだ?」と突っ込みながら、ご飯をやったものです。やはり、彼にとっては、ご飯をくれる人こそが正義であり、本当の意味で信頼できる人間のようですね。まあ、当然かもしれませんが。


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さて、一昨日は、4週間に一度の検査・治療日でした。血液検査、尿検査の結果、多発性骨髄腫の方は今のところ大きな問題はないようです。ただ、私にとっての重要なマーカーのひとつであるigA(免疫グロブリンの一種)の値が緩やかながら上昇傾向にあるため、引き続き注意が必要なようです。igAは免疫力を維持向上させるためには必要不可欠なたんぱく質なのですが、急激に上昇することは、体内で何らかの異常が発生しているサインにもなるのです。ですから、単純にある時期の値の大小を見るのではなく、長期的にその変化を見守っていく必要があります。まあ、多発性骨髄腫という「長く付き合わなければならない」病気を抱えている身としては、長期にわたる経過観察は絶対に必要なことなので、病院通いはこのまま続いていくのでしょう。

もうひとつ、今回久しぶりに心エコー検査をしてもらったのですが、結果、前から疑われていた心アミロイドシスの可能性はほぼないだろう、という結論に達しました。約5年前に不整脈で倒れた時は、普通の心筋梗塞か、それとも多発性骨髄腫が誘発する心アミロイドシスか、病院で検査しても、結局よくわからなかったのですが、最近の2年間ほどのデータを見ても、ほとんど変化はありません。アミロイドシスは内蔵に余計なたんぱく質が付着して、次第にその働きを弱めていく、という恐ろしい病気で、しかも次第に体内全体に広がっていく可能性があるのですが、そういった兆候はまったく見られなかったのです。

ということは、私の心疾患は多発性骨髄腫とは無関係の、もっと普通の心筋梗塞だったということになりそうです。これにもいくつか種類があるのですが、現在は、循環器内科で血管を広げる薬、血液をさらさらにする薬等を処方してもらって、血圧は何とかコントロールしていますので、当面、このままの体制で維持していけそうです。あとは、生活習慣に気をつけることですね。

最近は、天候が悪くない限り、できるだけ一日7000歩から8000歩は歩くようにしています。そのせいか、前よりも身体は軽くなったような気がしています。気のせいかもしれませんが、1時間ぐらい連続して歩いていても、ほとんど疲れはありません。これを維持していければ、多少は健康維持に役立つのでしょうか。ただ、散歩は長く歩けば歩くほど良いというものではないそうです。専門家によると、一日8000歩を超えると、逆に足腰に負担がかかりすぎて、良くない面もでてくるということです。ただ、これは正しい「ウォーキング」をした場合の話で、私の場合は歩く時の姿勢とかスピードとかをそんなに気にはしていないので、この数字はあまり参考にはできません。これから春に向けて、ぼちぼちと「正しい歩き方」を身につけていかなくてはいけませんね。

 

今回は、久しぶりに体調面での近況報告をしてみました。最後までおつきあいくださりありがとうございます。