明日を生きる多発性骨髄腫患者の日常

元大学教員が綴るこれまでの経過と現在 。なお、入院と本格治療の経験については、00から34あたりまでをお読みください。 。

明日を生きる多発性骨髄腫患者の日常184 流水不争先

こんにちは。 前回は、中国の古い言葉「上善如水」を紹介しました。 少し調べてみると、中国には水にかかわる格言のようなものがたくさんあるのですね。さすがにさまざまな思想家を輩出した国です。そんななかで、とくに印象に残るのが「流水不争先」(流水…

明日を生きる多発性骨髄腫患者の日常183 ブルース・リーと香港そしてアメリカ

今回はまず、これを読んでいる皆さんに御礼を。 このブログ、2021年7月3日に最初の投稿をして以来、昨日で総アクセス数が10000を越えました。単純計算すると、1日あたり約16、1記事あたり約54のアクセスがあったことになります。とくにアクセス数を増や…

明日を生きる多発性骨髄腫患者の日常182 団時朗さんと京都

こんにちは。 今年の春は、とても急ぎ足です。あっという間に桜が咲いたと思ったら、もう散り始めてしまっています。多分4月になるまで花はもたないでしょう。これも気候変動の影響なのでしょうか。先日見たニュースでは、ヨーロッパのアルプスで、雪不足の…

明日を生きる多発性骨髄腫患者の日常181 障害者とその雇用

こんにちは。 梅花は最盛期を過ぎましたが、日々春の色は濃くなっています。桜も咲き始めました。我が家のベランダには、一年ぶりにイソヒヨドリが訪れてくれています。この鳥、そんなに大きくはないのですが、体の色はけっこう鮮やかです。イソヒヨドリとい…

明日を生きる多発性骨髄腫患者の日常180 自己判断にゆだねられたマスク着用

こんにちは。 去る3月13日より、マスクの着用が「個人の判断」に委ねられるようになりましたね。飲食店などでも、パーテーションの撤去などを今後進めていくところが多いようです。しかし、報道を見たり、実際に街を歩いたりしてみると、まだマスクを外して…

明日を生きる多発性骨髄腫患者の日常179 地震、そして原発

こんにちは。 今朝、突然スマホに聞き慣れない音が鳴り響きました。どうやら自治体が実施した一斉防災行動訓練に伴う緊急速報メールだったようです。訓練ですから、すぐに何かをせよ、ということではありませんでしたが、やはり少し驚いてしまいますね。 こ…

明日を生きる多発性骨髄腫患者の日常178 久しぶりの近況報告

こんにちは。 私と妻は今、マンションの6階に住んでいるのですが、同じマンションの7階に父母が住んでいます。つまり、「スープが冷めない」どころかドアからドアまで約30秒の距離で、普段から頻繁に行き来しています。 先日、ちょっと事情があり、父母が…

明日を生きる多発性骨髄腫患者の日常177 ウクライナ・・・

こんにちは。 2月24日で、ロシアによるウクライナ侵攻が始まってからちょうど一年が経ちます。しかし、依然としてその終結の兆しは見えてこないようです。日本での報道に接していると、ロシア、ウクライナ双方ともが有利な状況、不利な状況色々と抱えている…

明日を生きる多発性骨髄腫患者の日常176 奈良のシカを見て思うこと

こんにちは。 まずは少しだけ前回の補足です。 佐野史郎さんは、医師から多発性骨髄腫の罹患を告げられてから約2年。現在は経過観察期間となっており、治療はとくに行っていないようです。ただ、この病気は、ある程度時間が経過すると、再びがん細胞が活性…

明日を生きる多発性骨髄腫患者の日常175 佐野史郎さんのインタビューを読んで

こんにちは。 トルコとシリアにまたがる地域での地震、連日報道されていますが、東日本大震災を上回る死者が出てしまっていますね。本当に痛ましい限りです。とくに、シリアは内戦状態がずっと続いており、今回の地震で大きな被害が出た地域は、反政府組織側…

明日を生きる多発性骨髄腫患者の日常174 極私的京都散歩(徘徊)その2

こんにちは。 最近は、2月にしては比較的穏やかな天気が続いていますね。立春も過ぎ、そろそろ梅も咲き始めています。1月の大雪の時はどうなることかと思いましたが、このまま春へと季節は変わっていくのでしょうか・・・まあ、そんなに甘くはないでしょう…

明日を生きる多発性骨髄腫患者の日常173 極私的京都散歩(徘徊)その1

こんにちは。 このところ、新型コロナ・ウイルスの新規感染者数が次第に減ってきているようです。各都道府県の病床使用率も徐々に低下してきているようで、幸いなことです。このまま第8波が収束してくれれば良いのですが・・・ ところで、皆さんコロナで大…

明日を生きる多発性骨髄腫患者の日常172 御苑に近き学び舎に

こんにちは。 今回の寒波はとくに西日本、関西地区に大きな影響をもたらしたようですね、私の住む地域でも、珍しく、積もった雪が翌日まで融けず、ガチガチに凍ってしまって、道路や鉄道に相当大きな支障をもたらしました。転倒事故やスリップ事故が多発した…

明日を生きる多発性骨髄腫患者の日常171 2類か?5類か?

こんにちは。 大変強い寒波がやってきているようで、北日本だけでなく、日本中で降雪の予報が出ていますね。気温もかなり低くなることが予想されています。気象庁は「10年に一度の・・・」と警戒を呼び掛けていますが、個人的には5年前、2018年の大雪が強く…

明日を生きる多発性骨髄腫患者の日常170 今さら考える「大学の役割」

こんにちは。 今回はまず前回の補足から。 前回の投稿の中で神戸市長田の震災復興が思うような形で進んでいないという主旨のことを書きました。しかし、これはこの地区がさびれてしまったという意味ではありません。大きな災害があったにもかかわらず元気に…

明日を生きる多発性骨髄腫患者の日常169 震災から28年経って・・・

こんにちは。 前回の投稿の冒頭部分で触れた高橋幸宏さんについてですが、その後の報道によると、死因は誤嚥性肺炎だったようですね。これは、食べ物や飲み物、唾液などが誤って気道内に入ってしまうことから発症する肺炎であることはよく知られています。気…

明日を生きる多発性骨髄腫患者の日常168 共通テストは大変だ

こんにちは。 前回の投稿で、坂本龍一さんの最新の演奏について触れましたが、その坂本さんと一緒にYMO(イエロー・マジック・オーケストラ)で活躍していた高橋幸宏さんが亡くなりました。享年70歳。(坂本さんと同い年です) 2年ほど前に脳腫瘍と診断され…

明日を生きる多発性骨髄腫患者の日常167 三井寺と坂本龍一

こんにちは。 正月明け、コロナ・ウイルスによる感染症に罹患する人が急激に多くなっていますね。現在のシステムだと、正確な患者数はわからないのですが、死亡する方が大幅に増えているところを見ると、病院に行っていない方、報告されていない事例が相当あ…

明日を生きる多発性骨髄腫患者の日常166 「日常」の大切さ

こんにちは。 正月モードもそろそろ終わり、日常が戻ってきた感のある今日この頃です。 実は、個人的には、無事年を越すことができたなあ、と実感するのはこの時期なのです。正月はどうしても色々と行事があったり、朝からおせち料理を食べたりして、普段と…

明日を生きる多発性骨髄腫患者の日常165 2023年新春に思う

明けましておめでとうございます 2023年が明けました。と言っても、急に何かが変わるわけではありませんが、それでも、年明けというのはそれなりに気持ちが改まるものです。どんな年になることやら、想像もつきませんが、まあ自分のペースを崩さないようにや…

明日を生きる多発性骨髄腫患者の日常164 年末はなんだか慌ただしい

こんにちは。 クリスマスも過ぎ、いよいよ今年も押し迫ってきました。この時期になると、毎年なんだかあわただしく感じてしまうのはしょうがないのかもしれませんね。 「今年中にあれをやっておかないと・・・」 「できればあの仕事は年をまたぎたくないなあ…

明日を生きる多発性骨髄腫患者の日常163 サンタクロースは今どこに?

こんにちは。 クリスマスが間近ですが、日本中天気が荒れ模様で、大変なことになっている地域もありますね。この週末はどうなるのでしょうか。「ホワイト・クリスマス」程度なら良いのですが台風並みの風が吹き荒れる寒波は勘弁してもらいたいものですね。と…

明日を生きる多発性骨髄腫患者の日常162 酒造りの文化

こんにちは。 先日、病院の待合室でのことです。看護師さんが年配の患者さんに問診をしている会話が聞こえてきました。 看護師さん「タバコは喫ってます?」 患者さん「いや。もう20年ぐらい前にやめた。」 看護師さん「それはよかったね。じゃあ、お酒は?…

明日を生きる多発性骨髄腫患者の日常161 サッカー・スタジアムの再利用

こんにちは。 年末恒例の「今年の漢字」が発表されました。今年はなんと「戦」だそうです。このイベントは単純に投票数が多かった漢字が選ばれるようなので、この字に投票した方にはまったく罪はないのですが、それにしても、一年を代表する文字あるいは言葉…

明日を生きる多発性骨髄腫患者の日常160 PK戦への疑問

こんにちは。 昨日は、4週間に一度の血液内科の受診日でした。検査結果はまずまずで、現在の治療体制を継続して、新年を迎えることになりました。それはまあよかったのですが、年末が近づいてきたせいか、病院はかなりの盛況ぶりで、採血室など、いつもの2…

明日を生きる多発性骨髄腫患者の日常159 冬の星空

こんにちは。 12月になると同時に、一気に冬の気配になってきましたね。今年の冬は寒くなるのでしょうか。電気代やガス代が続々と値上げされる中で、ちょっと心配になってしまいますね。 私だけかもしれませんが、冬になると、夜空を見上げる機会が多くなる…

明日を生きる多発性骨髄腫患者の日常158 敗血症の恐さ

こんにちは。 今回はまず近況報告から。 先日、PET-CT検査の結果、左の首筋に異常があるかもしれないということをご報告しましたが、先週、耳鼻咽喉科でエコー検査を受けたうえで、生体を注射器のようなものでほんの少し採取して、がん細胞がないかどうか調…

明日を生きる多発性骨髄腫患者の日常157 ワールド・カップだけがスポーツではない

こんにちは。 前回の投稿で少し書いたとおり、マスコミはサッカーというかワールド・カップ一色になっていますね。これまでサッカーに興味を示さなかった人がこれを契機に関心を示すようになれば、それはそれでよいことだとは思うのですが、他方でそれ以外の…

明日を生きる多発性骨髄腫患者の日常156 サッカーに見る「人間らしさ」

こんにちは。 サッカーのワールド・カップが始まり、連日テレビはサッカー一色になっていますね。日本が初戦のドイツ戦に勝ったことで、今週末から来週にかけて、ますますエスカレートしそうです。それでも、サウジアラビアほどではありません。あちらはアル…

明日を生きる多発性骨髄腫患者の日常155 配られたカード

こんにちは。 今日は、少し前の投稿で書きましたPET-CT検査の結果から「異常かもしれない」とされた左の首あたりの再検査のため、耳鼻咽喉科に行ってきました。結果は来週にならないとわかりませんが、少なくとも喉の部分には異常は見られなさそうです。この…